最終章 五人

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最終章 五人

「いらっしゃいませ!!」明るい店員の声にホッっとする。「お客様、五名様で宜しかったでしょうか?」と店員から言われ「「「「え???四人ですけど?」」」」と四人が口を揃えて言う。「・・・?そちらの方はお連れ様では無いのですか?」と店員の視線の先にいたのは、我々と同じくらいの女子が一人。「君、誰?」マコは聴く。「あ、俺の妹だ、お前・・・何やってるんだよ?」ジョーが言う。「ちょっと・・・ふざけないでよ。」慌ててメミが口を挟む。「ジョー、あんたの妹って・・・・・事故で去年、亡くなっているでしょ?」フミも言う。「あ・・・・・えっと・・・ゴメン、言ってなかったけど妹、あの施設で自殺をしたんだ。死んだ事を何で忘れてたのかな。それに今は妹、ここにいない。なんなんだ??」真っ青になりながらも涙をながすジョー。三人もジョーの妹に面識はあったので、そこにいたことにいつの間にか違和感が無かったか。「妹って分かったら怖くなくなった。あんだけ怖かったのに。」それから四人は席に案内され食事を済ませた後になると今日の出来事は皆が忘れていたのだ。不思議な出来事だったのに、何故、全員が忘れていたのかは分からない。都市伝説で語られる施設の出来事はまだ謎だらけで、その出来事さえも施設を離れて暫くすると忘れられる。明確な答えの無い都市伝説は今もなお、ずっと噂として語り続けれるのだ。
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