第一章 同窓会

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中学生の頃、保育園が一緒だった四人で同窓会を行った。小学校に入るまでは保育園にいたメンバーと喧嘩したり遊んだり、ずっと一緒に過ごした。十年も経たないうちに同窓会を開いたのは保育園時代のメンバーの母親同士が開催を希望したからだ。小学校に行ってからは皆バラバラで逢う事も無かったし連絡の手段も無かったので同窓会すら想いつかなかった。保育園の卒園式後に逢う事も無かった男子と女子が各二人(合計四名)が行くことになったのはキャンプの出来る施設だった。施設の近くを流れる川の水源地を中心に整備されている特別緑地保全地区だ。都市計画で定めた地域なので、市民には有名は施設だった。しかし、とある都市伝説として一部のコアな人間からも有名な施設だったのだ。
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