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「おや、リンゴかい。いい男からプレゼントなんて、私もまだまだイケるって事かねぇ。ありがとね」
そう言ってニッと笑うと、手を振って帰って行った。
今日もマギーと入れ違いにシルビアがやって来た。
「昨日帰ってから、アリスがイーゴさんの話しかしなくて・・・・、主人が少し寂しそうだったわ」
「フフフ、娘は嫁にやらんって感じですか?」
「そうそう、まだ5歳なのに、気が早いわよね~」
「マスターらしいです。あ、明日からお仕事復帰出来そうなので、よろしくお願いします」
「主人に伝えておくわ。ジャック、アリス、お家に帰るわよ!」
ジャックは母親の声で目を覚まし、アリスを揺すっているが、アリスは起きない。
「あら、困ったわね」
「俺が背負って行こうか?」
「まあ、お言葉に甘えちゃおうかしら」
花束を持ったイーゴがアリスを背負い、シルビアは空豆とリンゴが入った袋を左手に、ジャックと右手を繋いで帰って行った。
暫くして、イーゴがニコニコ顔で帰って来た。何やら箱を抱えている。
「今日のディナータイムのデザートを、お裾分けだって」
「うわぁ!美味しそう!」
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