咲いて、乱れて、

1.

こんな定例会は発情期の間一週間ぶっ通しで行われる。

家のためといえど流石に毎日毎日お偉いさんだとか言われるやつのものを咥えたりぶっ込まれるのは疲れる。

若いから大丈夫でしょ、なんて、若くても限界ってもんがあんだよ。

発情期が明けた朝の目覚めは最悪。

身体はぎしぎし痛むし、意識を飛ばすようにして処理なんてしないまま眠りにつくからどろどろ。
気色悪いったらありゃしない。

でも、そんなのお構い無しなんだからαってつくづく醜い。

そんなαを乱してやまないΩも醜いけどそれでも、αの方が、なんて思ってしまう。

僕らは食われる側、あいつらは食う側。

いつだって僕らはかわいそう。

でも、どっちが本当にかわいそうなんだよ。

僕らなんかに振り回されてさ。

だって、僕まだ高校三年生の大人にもなっていないガキだぜ？

それなのに、いい歳した大人たちが理性吹っ飛ばして獣に成り下がって、こんな奴らが世論をまわしてるんだから世界は醜い。