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殺戮の少年
今日は豪雨の朝だった、またいつものように平凡な日が続くと思うと学校に行きたくなかった。
「おーい花凛?朝ごはんが出来たわよ?」
私の母だ、また鬱陶しく1階から私を呼び掛けて来る。
私の家は特に不幸も無く、幸せもそこそこな平凡な家庭だった。
当たり前の様に朝ごはんを食べ、当たり前の様に登校する。
こんなことを言うと不幸な人や障害者の方に怒られてしまうかもしれないが、正直私はこの生活に満足出来なかった。
学校着くとまたいつものように授業が始まった。
「レ点が付くと読み方が変わります!\_( ゚ロ゚)ここ重要!」
どうでもいいと思いつつも、窓を覗くとザアザアと雨が降り続けていたが、こんな事している場合があったら雨に打たれた方がまだいいと思えた。
「今日は豪雨のため体育の授業が道徳となります!」
(´Д`)ハァ…体育なんて何も考えなくていいんだからそっちの方がよっぽとマシだと考えながらも、また授業を聞き流している自分がいた。
「つまり、産まれた事に感謝が重要です!産んでくれたお母さんお父さんに感謝しましょう!」
そんなこと分かってんだよ!、と叫びそうになったが、ぐっと堪えた。
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