あらすじ

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目覚めるとそこは野外階段の踊り場だった。 松崎智哉は高校生兼ホームレスだ。 今は使われていない、ビルの野外階段の踊り場に住んでいる。 彼は金持ちの家に生まれたが、ある理由からホームレスになった。 彼がホームレスだということは、学校では幼馴染みである星宮誠治しか知らない。 ある日、彼は捨て犬と戯れている天川唯と出会う。 そんな中、雨が降ってきた。 彼は持っていた傘を唯に貸して走り去った。 翌日、彼は再び唯と出会う。 そこで唯にホームレス生活をしていることを知られてしまう。 智哉は唯に「この事は黙っていてほしい」と頼む。 最初は状況に戸惑っていた唯。 しかし、優しく接してくれる智哉に唯は徐々に惹かれていく。 ある日、智哉の妹の花梨が2人の前に現れる。 彼女は父親に、智哉と一緒の高校に行くことを反対され、家出してきたのだ。 智哉は嫌々ながらも父親のいる家に向かい、花梨の入学を頼んだ。 しかし、父親は頑として了承せず、「お前など私の息子ではない。」と罵倒し彼を追い返してしまった。 それを知った唯は智哉を半ば強引に引き連れ父親のもとに向かう。 唯は「私は先輩のことが好きです。」「先輩は優しくて素晴らしい人です。」と父親に言い切ったのだ。 それを聞いた父親は花梨の入学を認め、智哉に「戻りたくなったらいつでも戻ってこい。」と言った。 家を出たあと、今度は智哉から唯に告白した。 こうして2人は無事付き合うこととなったのだった。 しかし、智哉はしばらくはホームレス生活を続けるようだ。 今日も彼は野外階段の踊り場で朝を迎える。 2人の出会いは、徐々に周りの人間(クラスメイト、教師、親)にも変化を及ぼしていく。
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