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突然、家に子犬を持って帰れば、叱られるに決まっている。
そりゃそうだろうと思い、今日一日我が家に連れて帰ろうと決めた。午後の授業を終えて、職員室へ。子どもたちもついてくる。
職員室は、本当に暖かい。子犬が眠っている様子をしばらく眺めて、子どもたちは安心して家に帰っていった。
もうすぐ起きてくるかなと思い、細かくちぎったパンをミルクに浸してレンジでチンをする。眠っている子犬を箱ごとそっと自分の机の下に持ってきて、ミルクでフカフカになったパンの入ったお皿を箱の中に置いてみる。
「クン、クン。」
よく眠ったなあ。暖かいなあ。あれ?いい匂いがする。さっきと同じいい匂いがする。
何だ、何だ!美味しい、これは美味しい。
ガツガツ、ずるずる食べている途中で、誰かが僕を抱き上げる。
何をするんだ。「クーン。」もっと食べていたいよう。あれぇ?この人は誰だ?
はっきり顔が見える。この人が美味しいものを作ってくれたのか。ありがとうございます。
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