家族

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 「しっかり食べているなあ。もう大丈夫だ。今日は、暖かいところで眠れるぞ。」  仕事を終えて、箱ごと子犬を車の後ろに乗せて自宅に急ぐ。大体のことは、電話で知らせてあるので、みんなは驚かないはずだ。妻は、いつも家にいるから子犬の世話ができる。おまけに家族全員が動物好き。  ガレージに着くと、家の中から妻と子どもたち3人が、「お帰り」と言いながら集まってくる。箱を置いて、子犬だけ家の中に。  部屋には、ちゃんとかごがあり、その中には毛布が敷かれている。バスタオルも中に入れてある。全部子どもたちが、小さいときに使っていたものだ。かごは、赤ちゃんが眠れるほどの大きさだ。  子犬をかごの中に入れるとじっとしている。子どもたちが一回ずつ抱き上げて自己紹介。  まずは、お姉ちゃんの亜由美ちゃん、小学校6年生。  次が、としき君、小学校2年生。  3番目は、つよし君、幼稚園の年長さん。  最後は、ママさん。みんなで、「今晩は。よろしくね。」 「クォーン、クォーン。」     
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