0人が本棚に入れています
本棚に追加
次の日、学校で子どもたちに子犬を飼ってくれる人がいないか、尋ねても結局誰もいなかった。それで、神前先生が飼うことに。本人は、心の中でとっても喜んでいる。
これでこの子犬は、神前金太、6人目の家族になった。
「金太、キンター。」つよし君が僕を呼んでいる。「クーン。」遊んでくれるんだ。
いつもつよし君は、僕のおなかをなでてくれる。うれしくて片足が勝手に動いてしまう。ピクピクしてしまうんだ。
つよし君が、手を目の前に出すと、僕は前足を乗せる。するといつも、頭をなでてくれる。とってもうれしい。尻尾も勝手に動いてしまう。時々、ボールを転がしてくれる。うれしくて、すぐに体が動いてしまう。ボールを両手で押さえて、くわえるんだけど、うまくできないんだ。僕の口が小さいからすぐに飛び出てしまう。
それでも、一緒に遊ぶのがとっても楽しいんだ。つよし君も楽しそうだ。
お昼は、いつもママさんと僕の二人っきり。お昼ご飯を一緒に食べる。この頃、魚の身をほぐして食べさせてくれる。ミルクと柔らかいパンも少しずつ食べさせてくれる。
何か、とっても幸せ。
しばらくすると、つよし君が幼稚園から帰ってくる。その後、やんちゃなとしき君が学校から帰ってくる。としき君もランドセルを片付けると、すぐに声をかけてくれる。
最初のコメントを投稿しよう!