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怖い日
「クゥーン、クゥーン。」
今日は朝からとっても変な日だ。パパさんは、仕事に行く前に僕の頭をなでながら、
「今日は我慢しろよ。お利口さんでいるんだよ。」言ってる意味が分かりません。
ママさんは、
「つよしが、幼稚園から帰ってきた後に一緒に行きましょうね。ちょっと痛いけど我慢してね。」また、また言ってる意味が分かりません。
何か嫌な予感がする。我慢しろ?ちょっと痛い?今までパパさんやママさんの言うことを聞いてきたけど、今日は大丈夫かなあ。朝から、首に輪っかもつけられたし。どこかへ行くのかなあ。誰かに預けられるのかなあ。また、箱に入れられることはないと思うけど。
考えても分からないから、まあいいっか。「クゥーン」
「金太、キンちゃん、ズボンをはこうか。これならお漏らししても大丈夫。かっこいいわよ。リードもつけるわよ。」
ママさんとつよし君に連れられて、少しだけ自分で歩いて車の後ろに乗り込む。
その後は、ずっとつよし君に抱っこされている。ズボンは、少しカサカサするけど大丈夫。しばらく車で走って、目的地に到着。
「金太、着いたよ。キンタ、どうした?固まってるよ。おーい、大丈夫?」
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