神様の箱

私の住む集落では、とある風習がある。｢神様の箱｣と小さい頃は教わった、何かを祀った箱を周辺の家々で回し預かるものだった。高校生の私はネットでコトリバコの話を読んで、それと似たものなのではないかと推測した。といってもそこまで禍々しい物ではないと思っている。集落の女性達が箱を預かっている家に集まり、宴会を開き、次の家に回す、という流れで、宴会に何回か顔を出した事はあるが皆でわいわいだべるだけの気の置けないものだったからだ。