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私は、彼の手を引いて、寝台まで引っ張ってきた。腰掛けさせて、足元に膝まづく。下の作務衣の紐を解き、前を開いて、顔を埋めた。
「いきなり……それ?」
困惑と、快感とが入り混ざった声。
「待てないんです。私」
「すっかり淫乱になっちゃって」
「相田さんがそうさせたんです」
相田さんの息が荒くなってきた。私は、目の前のものが愛しくて、一生懸命舐めた。
少しだけ、歯を立てたら、彼の手が私の髪をつかんだ。
「……知らないよ? どうなっても」
相田さんは、低い声でそう言うと、髪をひっぱって私を仰向かせた。
立ち上がり、
「手、ついて」
そう言った。私は寝台の縁に手をついた。彼は、私の腰を両手でつかんで引き寄せた。スカートを捲り上げ、下着とストッキングを、剥ぐようにひき下ろし、足を抜かせて放り投げた。乱暴に指を突っ込んだ。
「もうこんなに濡れてるの。すごいね」
ああ、と私は、喉を反らせた。
「さっきから、ずっと疼いてたんだ。そうだね?」
そう言うと、その場にしゃがみこんで、舌で舐め上げる。
「ああっ……」
腰が丸まって、その場に座りこんでしまいそうになった。
「腰を上げて」
彼の声は静かだ。私は、力が入らない。
「聞こえなかった?」
突然、彼は、平手で私の尻をぶった。
「上げて!」
痛くはない。怖くはない。ただ、恥ずかしい。私はおずおずと腰を持ち上げた。
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