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どんな遊びをしていても
彼となら最後はいつだってこう。
「シャワー浴びなくちゃ」
「髪までベトベトだよ」
「でも可愛いよ」
「九条さん……」
最後はそう
「愛してるよ、僕の可愛いデザート」
いつだって
あふれんばかりの愛に包まれる。
「バスルームに行こう」
テーブルクロスをマントのように広げて
九条さんは僕を後ろからすっぽりと包み込んだ。
立ち上がり部屋を出ようと
ふと食堂の入り口に目をやると――。
「随分豪快にデザートを召し上がったようだな、お義兄様」
鉢合わせした。
「せ、征司お兄様っ……!」
次なる僕の甘くないデザートと――。
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