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冬美は笑顔でティディベアを見つめている。
「クマさんのためにまりちゃんがケーキを作ってくれたんだよ。ビックリした?」
そして私たちは手を合わせ、
「いただきます!」
と冬美の声が室内に響き渡るのだった。
「まりちゃん、美味しいね。この味好きだよ。」
「良かった。」
「クマさんも美味しい?」
冬美はティディベアに、スプーンで掬ったスポンジの部分を食べさせようとしていた。
私はその瞬間を何枚も写真に収めた。
ケーキはあっという間になくなった。
朝ご飯を食べてこなかった冬美は私の分のケーキも食べてしまった。
お腹一杯になったので、今は持ってきたアイスティーを飲んで休憩している。
「まりちゃん、まりちゃん。」
冬美は私の耳元でそっと囁く。
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