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だがこれが、また一苦労だったらしい。
「ガキのオムツなんて取り替えたことなんかねぇし、
その間も、コイツじっとなんかしてねぇし。
やっと、なんとかそれが終わったと思ったら、腹減ったって言いだすし」
今から考えれば、単純に、一つひとつをこなしていけば良かっただけだろう。
だが、相手が不慣れな小さい子供とあって、
さすがに頭の中が、軽いパニックになったらしい。
「それで、お前しか思い浮かばなくて」
すまん。
呟くように詫びを言った辻上が、再び大きな溜息をついた。
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