13 別れの曲 (つづき)

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「明日は、ご一緒の予定ですか?」 えっ?  あまりにも唐突で、まったく質問の意味が分からなかった。 しかし、それに気付いたらしい守衛が、小さく苦笑を浮かべる。 「いや、辻上さんの言い忘れかなと思いましてね」 それで未波は、ハッと気付いた。 「はい。あの、えっと、何時って言ってましたっけ……」 「11時と伺ってますよ。じゃあ、お二人ということでいいですね?」 はい。 未波はニッコリ笑って、きっぱりと頷いた。 救世主。 まさしく守衛が、そんなものに見えた。
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