15 ベイビーSOS

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「まぁ、お袋は大した事でもないらしいんだ。 けど、まさかそのお袋と二日も一緒にいさせて、風邪でも移したら不味いからな」 「それで、レイが預かることになったわけね」 うん。 頷いたまま、疲れたように辻上が項垂れる。 未波は、彼の手からカップをそっと取り、自分のと一緒に目の前の座卓に置いて、項垂れる辻上の頭を抱き寄せた。 「なんか、随分と大変だったみたいね」 はあ……。 素直に、未波の肩に顔を埋めるようにして、辻上が大きな溜息を一つつく。 「実家帰ったら、大泣きしてるコイツとオロオロしてる弟がいてさ」 とにかく母親を近くの診療所に連れて行くよう弟に頼み、 彼自身は、母親から取り替えるように言われたオムツ替えにかかった。
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