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「もう三時だな、そろそろ寝るか」拓人が欠伸をしている。
みんなも眠そうだ。
松やんが布団を運んできてくれて、いつも通りみんなで雑魚寝する。
「怖かったよ、 なんともなくて良かった。 私、本当に心配したんだからね」
トイレにいくと、ちょうとトイレから出てきた未来が俺に話しかけてきた。
なんて可愛いんだ、告白するなら今だ。
「未来、話があるんだけど」
下を向いて、告白の言葉を頭で復唱してから頭を上げると、未来はいない。
またタイミングが……告白は明日でいいか。
全員が布団に入り、電気を消したのは3時半。
朝、最初に喋ったのは未来だった。
「おはよう。 もう10時だよ。 そろそろ起きないと」
可愛い未来の声が聞こえてくる。
「今、起きる」と答えた時、「ぎゃーーー!」と由美の叫び声が聞こえた。
「どうしたん?」
「香が……香が」
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