夏の思い出

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後ろで洋二さんがクックッと笑っている。 「あーあ、ビビって逃げましたね」 確かに、一久に睨まれたら誰でも逃げ出したくなる。私だってそうだもん。 「里ちゃん、海の家に焼きそば買いに行くけど、一緒に行く?」 里は、マンタから手を離し、洋二さんの手を握った。 「氷イチゴが食べたいな」 ちょっと、里。この状況で私を置いて行く気? 「お前、何、ナンパされてんだよ」 ほらーっ、結局怒られるの私じゃない。 恨むよーっ。
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