11114人が本棚に入れています
本棚に追加
/1258ページ
真理がお昼寝をしている間、庭を散歩しようと一久を誘ってみた。
緑溢れる広い庭。
池には、悠然と泳ぐ立派な錦鯉。
風が吹く度に木々から、さわさわと聞こえる葉擦れの音。
一久と手を繋ぎ歩いていると、デートしているみたいで頬が緩んでしまう。
強い日差しを遮る木陰の下には、東屋。
一久の手を引っ張って行き、並んで座ってみた。
「風が気持ちいいね」
「そうだな」
一久は、どことなくぼんやりしていて。
「のんびり出来て、いいね」
「そうだな」
最初のコメントを投稿しよう!