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「お前が、女の子連れてくるなんて珍しいな。どこで引っ掛けてきたんだ」
「坂田運送にいた子なんです」
「坂田さんの、そうか」
顎を撫で下ろす内田社長の隣で、岩田社長が咳払い。
「一久、お前、大木のこと聞いたか」
「大木さんがどうかしたんですか」
一久が、前のめりにになる。
岩田社長が、チラッと私を見て、すぐさま一久に視線を戻した。なんとなく、話しにくそうな感じ。もしかして、私、いない方がいいのかな。
「私、飲み物もらってきます。皆さん、何がいいですか」
「生ビール頼む。社長の分も」
「分かった」
立ち上がると洋二さんが。
「俺も行きますよ。一人じゃ無理でしょう」
私の後に続いて立ち上がった。
「悪いな、洋二」
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