御仕舞い 

1/1
1人が本棚に入れています
本棚に追加
/13ページ

 御仕舞い 

眠い目を擦りながら部屋を出ると、いつもの寮内の風景。 ふと振り返ると、そこにあったはずの先程の木製の扉はなかった。 磨かれた大理石のように白い壁が、自分の背丈の倍ほどもある柱の上で煌々としている、アンティーク調の灯籠の灯りを反射させて 淡い橙を放っているだけであった。 「………」 友は、ほうっとその壁を暫く見つめた後、 「…あっ!…ヴィランさんに…えすと、えむの意味…教わりに行こーっと…♪」 そう思い出すと眠気は飛び、新しい知識を得に、少しワクワクしながら 寮の出口へ足を向けた。 了 (このあとどうなったかは…想像にお任せします←丸投げ) 閲覧ありがとうございました!
/13ページ

最初のコメントを投稿しよう!