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御仕舞い
眠い目を擦りながら部屋を出ると、いつもの寮内の風景。
ふと振り返ると、そこにあったはずの先程の木製の扉はなかった。
磨かれた大理石のように白い壁が、自分の背丈の倍ほどもある柱の上で煌々としている、アンティーク調の灯籠の灯りを反射させて
淡い橙を放っているだけであった。
「………」
友は、ほうっとその壁を暫く見つめた後、
「…あっ!…ヴィランさんに…えすと、えむの意味…教わりに行こーっと…♪」
そう思い出すと眠気は飛び、新しい知識を得に、少しワクワクしながら
寮の出口へ足を向けた。
了
(このあとどうなったかは…想像にお任せします←丸投げ)
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