手探りの日々

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マーくんにとって、学校は"嫌な場所"でしかなかった。 毎日何とか1度は登校させようとするものの、嫌がって泣いて暴れるのはいつものこと。 どうやっても無理な日もあった。 調子よく行けた日も、帰ってくれば何かと泣いて怒って「もう絶対に学校行かない」と言った。 授業など少し頑張った日は、夜泣きもした。 きっと家も安らげる場所ではなかった。 そして 「俺は本当に人間なの?生まれてこなければ良かった。」 と涙を流した。 あまりの切なさに私も涙が溢れた。 ヨッチは困ったような怒ったような複雑な表情で、我慢しているようだった。
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