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「何か、食べに行きましょうか」 「俺まだこの辺り詳しくないから、美味い店連れて行ってくれると助かる」  即答で提案を受け入れると、孝則はほっとしたように頷いて「こちらです」と言いながら、一歩下がるとまた秋良に無言の圧力をかけられると思ったのか、きちんと横に並んで歩き始めた。  合格点、と心の中で笑って。秋良はふと、夢の中の自分も孝則にこんな風に接する事が出来る関係になる日を望んでいたのではないかと思った。
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