特別な鼻

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特別な鼻

僕は特別な鼻を持っている。たとえば怒り、悲しみなど、人の感情も匂いで察する。 そんな鼻でもただ一つ、愛の香りだけは分からない。 なぜなら愛はそこら中に溢れていて、いつでも、何にでも含まれているものだから……。 だから愛だけは、想像する。 今目の前にある、この状況に含まれた愛はどんな風に香るのか、と。
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