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「はい、そこまで」
そんなときに柔らかい声でそう言ったのは、お風呂から出てきた俊ちゃんで。
「俺のいないとこで陽菜を口説こうとすんのやめてくんね?」
そう言うと、あたしの手に重ねられていた翔ちゃんの手を振り払った。
「わり……」
「まあでも、俺も陽菜に訊いてみたら?って言ったからな」
それって、あたしに『翔に直接訊いてみたらいいんじゃね?』って言ったことだよね?
俊ちゃんは、翔ちゃんの想いを知っていながらそう言ったってことだよね?
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