翔の悩み

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夜になるとだいたい帰ってはくれるけれど、深夜近くになることも多い。 それでも翔ちゃんはあたしにとって、弘ちゃんや直ちゃん、祐ちゃんみたいな大切な兄的存在だから、あからさまに邪険にすることはできなくて。 気がつけば、一緒に過ごしてしまっている。 「ねえ俊ちゃん」 「ん?」 「何で最近翔ちゃんはここに入り浸っているの? 何かあったの?」 今日は翔ちゃんはわりと早く帰っていったから、夕飯のあとまったりと過ごしながらそう訊いてみた。
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