翔の悩み

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俊ちゃんにそう言われて、次に翔ちゃんに会ったとき、俊ちゃんがお風呂に入っている間に訊いてみた。 「翔ちゃん、何か悩みがあるの?」 「は?」 そしたらめちゃめちゃ怪訝な顔をされてしまった。 「だって、いつもここにいるでしょ?」 「いたら駄目なのか?」 「駄目ではないけれど……」 翔ちゃんはだんだんと不機嫌そうな表情になっていって、これ以上話してもいいものかと迷ってしまう。 「……悩みが、ないのなら、いいんだけれど」 結局そう締め括るしかなくて。
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