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昼食を終え道の駅を出ると、車を走らせ隣町・浜中町へと向かった。
観光スポットを巡るのが目的だが、デザートのソフトクリームを味わうため、
まずは地元のスーパーに立ち寄った。
「スーパーのイートインって、これもまた地味な場所で食べるのね。
でも、なんでここにはルパン三世のイラストばかりあるの?」
「原作者のモンキー・パンチ先生の出身地だからよ。浜中町を侮るなかれ、
こうした隠れた名品や観光地があるんだから。ほら、美味しいでしょう?
あの世界的に有名なアイスクリームブランドと同じ牛乳を使用しているんだから」
「そう聞くと益々美味しく感じるかも。幸せ!」
「あぁ、美味しい」
デザートは別腹だと瞳と小百合が嬉しそうに頬張る。
「あのメーカーからソフトクリームは販売されていないわよね。それなら、
これはレア物じゃない。うん、美味しい。やっぱり間違いないわね」
有名ブランドの名前を聞いた途端に、梢の目の色が変わったのは言うまでもない。
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