10人が本棚に入れています
本棚に追加
「ちょっと萌夏さん! その話は……」
先ほどまでは心音と萌夏さんの話をしていたのに、いきなり俺の話……それも今日の授業の話を心音に話し始めて俺は内心凄く焦っていた。
「駄目だよ龍斗。ちゃんと授業は真面目に聞かないと」
「まったくその通りでございます心音さん……」
「分かったら良いの! 冷めない内に早く食べよう」
「ハハハ! 小学生に説教される高校生なんて初めて見たぞ? まぁ、これに懲りたら真面目に授業は受けろ」
「了解です……」
俺は2人に今日の授業中の事を説教されて途方に暮れながらご飯を食べる事を再開した。
◆◆◆
『ごちそうさまでした』
みんなで再び手を合わせて夜ご飯を済ませたので俺は立ち上がり食器を洗う為にお盆に食器や箸などを乗せた。
「心音、もうお風呂沸いてるから入って来な」
「うん!」
心音は元気よく自室に向かってお風呂の支度に行ったので俺はそれを見てから台所に向かった。
◆◆◆
俺が食器を洗い終わって居間に戻ると萌夏先生は学校の仕事と思われる紙を見ながらパソコンを使って作業をしていた。
「萌夏さん、心音がお風呂から出たら次入って良いよ」
「ああ、分かった」
萌夏さんは返事だけするとすぐにパソコンに向き直った。
最初のコメントを投稿しよう!