第1弾 日常

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 あとやる事と言ったら勉強とお風呂に入る事と洗濯をする事だけになったので、今出来る事……勉強をしようと思い一度自室に戻り勉強道具を取って居間に戻った。  俺は特に苦手な科目も無ければ得意な科目も無い為、月に一度買っている問題集を解きながら答えが出て来ないところで詰まっていたが問題集の付属で付いてくる解説書を見て問題を解いていった。 「んー」 「お酒はどうする?」  萌夏さんが腕を上に伸ばして背伸びをしていたので、どうやら学校の仕事は終わったのだろうと判断してお酒を飲むか聞いてみた。 「そうだなお願いするよ」 「分かった」  俺は一度勉強を中断して冷蔵庫からビールを取り出して、シチューを作った後にこっそり作って置いたモヤシのナムルと一緒に持って行った。 「ありがと。本当に龍斗は何で男に生まれたんだ? 女だったらかなりモテてたはずだぞ?」 「そんな事を聞かれても困る」 「それもそうか。龍斗は龍斗だしな。それにしても、そんなに勉強してるのに何で成績が伸びない?」 「俺は勉強はするけどただ関心が無いから憶えないだけ」
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