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「とりあえず立ってくれない?このままだと罪悪感が凄いんだけど」
「あ、すみません」
俺は洞島に言われ立ち上がった。
「はぁ、さっきから謝ってばっかり……あなたプライドとかないわけ?」
「俺が全面的に悪いから謝るのは当然ですよね」
「さっきあんな変態みたいな事を言ってたくせに?」
「変態みたいな事?」
「綺麗ですねとか可愛い下着でしたよ、とか」
「すみません」
とりあえず俺は謝る事しか出来ないのでひたすら謝った。
「もう良いわよ……それで、なんか教室に用事があったんじゃないの?」
「あ、体育館シューズを忘れたから取りに来たんですよ」
「そう。それとその敬語辞めてくれない?同級生に敬語使われると違和感あるから」
「分かりま……分かった」
俺がまた敬語を使いそうになると洞島が睨んで来て、俺はすぐに訂正した。
「もう良いわ。その代わり今日は授業を休みなさい」
「え、どうして?」
「私が個人的にあんたに聞きたい事があるから」
「俺は構わないけど、洞島は良いのか?」
俺自身は別に授業などどうでも良いが、洞島は成績優秀な生徒だ。それは体育でも変わらず運動神経も抜群なのは同じ学年の人間なら知ってる事なのだ。
だからこそ俺は洞島に聞き返した。
「1回休むぐらい関係ないわ」
「分かった。場所はここで良いのか?」
「当たり前でしょ。今授業中なのにどこで話すのよ?」
「それもそうだな……それで話って?」
「まぁとりあえず座ってから話をしましょう」
俺と洞島は教室の席に向かいあって座り話を始めた。
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