BattleGirl 心音バレット

第2弾 葛藤

「えっと、とりあえず何故それを知ってる?」

　俺は単刀直入に聞いた方が早いと思い、洞島に尋ねた。

「あなたがまだ武術をしている時に、大会に私もたまたま見学に行ってたから。その後、あなたの名前をこの高校に入って聞いたら同じ学校でそれも同じクラスだったから詳細は田辺先生に聞いた」

　俺が尋ねると洞島は隠す必要性がもう無くなったのか話してくれた。

「俺の情報は分かった。なら妹の事はどこで知った?妹が居る事は知られても驚かないが、【BattleGirl】って事を何故知ってる?」

　俺は再び洞島に尋ねた。

「それも田辺先生から聞いた。他にもあなたと田辺先生が家族って事も……」

(萌夏さんは何を考えてるんだ?)

「分かった……それで、例えそうだとして何故俺がギルドに入る事が当たり前の様になるんだ?」

　全ての情報を聞き出した俺は、最初の問題に対して疑問を感じていた。

　何故俺が武術をやってたから、何故心音が【BattleGirl】だからギルドに入る理由になるのかを。