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昔の事を思い出しているとシチューが出来たので火を止めて蓋をしてから居間に向かった。
居間に入ると心音がテレビを観ていたので俺も並んで夜ご飯まで一緒に観る事にした。
「心音、そう言えば5年生になったんだな」
「そうだよ。クラス替えはあったけど親友の夏帆ちゃんは同じクラスだったよ」
「それは良かったな。心音、学校で不自由な事とかないか?」
「大丈夫だよ! 龍斗は心配症なんだから」
「ははっ、まぁそう言うなって!」
「ただいま!」
俺と心音が学校の事を話していると玄関から声がしたので出迎えに向かった。
「おかえりなさい、萌夏先生」
「コラッ、家では敬語無しで先生も禁止だろ?」
「ついつい敬語になるんだよ。改めておかえり萌夏さん」
「それでよし」
俺を引き取ってくれた人……担任の先生でもある萌夏さんが帰って来た。
「もうご飯は出来てるから、着替えてからご飯にしよう」
「いつもいつも家事をやらせて悪いな」
「俺が好きでしてるから良いよ」
「ありがとう。着替えてから居間に行くから」
「分かった」
萌夏さんはそう言って自室がある方に向かって行ったので、俺も準備をするために台所に向かった。
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