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手紙は、ものの数分で燃え尽きた。
私は火の後始末をしてから、次の目的のために動いた。ハナの墓参りだ。
手紙を燃やしたところから数メートル離れたそこに、ハナは眠っている。
私は出会ったときを思い出しながら、ハナのお墓にたんぽぽやらチューリップやらを供えた。
喜んでくれているかな?
私は空を見上げた。
ハナが旅立ってから数か月。
日差しはすっかり春になっている。
命が芽吹く春。
私は庭で駆け回るハナ思い浮かべながら、
今日も鼻歌を歌った。
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