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我々はあくまで我々が知っているブルース・リーその人のモデルを再生するのが目的なので、遺伝子から発生させるのと環境由来のと、成型自体に手を加えるのと、すべての手法を駆使しました。整形手術から、臓器の再生から、身体トレーニングから、すべてです。
そしてそれは、入れ物だけ作って中身を入れない、仏作って魂入れずといった状態とはまったく違うことを強調したい。形こそが中身であり、仏像は仏なのです。
仮に精神とか魂とか内面とかいったものがあるとして、というか、私とてそれらの存在を否定はしませんが、それらは他者がこれこれこういう魂だと指定して注入できる性格のものでしょうか。
それらの精神、魂、内面を「作って」はめ込むというのは、むしろひとつの個体が身体として、モノとして持っている唯一性を否定するのではないでしょうか。見えない内面を尊重しているようで、実は見えないことを盾にとって好きなように物神化しているのではないでしょうか。
で、ここにブルース・リーその人を紹介します。
そっくりさん、というのは見慣れているでしょうけれど、ここまでまったく同じというのは見たことないのではないでしょうか。
しかも、この後ヴァージョン・アップもできるのです。心身ともにです。
もっとも無限に手を入れるというつもりはありません。
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