第3章 刻を拒むもの

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そんなやり取りが終わり、3人共着替え外に出た。 改めて知沙はこの荒廃した世界を見てやはり唖然とした。 「この世界をこんなに壊したのは誰なの?」 すると、子深は答えた。 「これはアデュルと言う組織に壊されました」 すると、知沙は怒りながら先に進もうとすると、卯月に止められた。 「どこ行く気だ?」 すると、知沙は卯月を見ながら答えた。 「そいつ殴りにいくのよ!」 すると、卯月と子深が知沙を止めた。 「やめろ…」 「お止めなさい!その中には僕達の仲間が加担していると言う噂があります」 すると、知沙は驚いた顔で子深に聞いた。 「あなた達は仲間じゃないの?世界を守る為の!」 すると、子深は知沙に冷静に答えた。 「あくまでその情報は噂ですし、まだちゃんと決まったとは言い難い信憑性が低い噂ですので信じるにはあまりにも危険ですし、この荒廃を起こした根源に向かうのは今の状況では危険ですので、確実な情報の仲間の元に探しに行きましょう」 そう言う子深の説得力に知沙は頷き当初の予定通りに行くことにした。 「それでこれからどこに行くの?」 知沙はそう子深に聞いた。 「北の大地 北海道と呼ばれた街に変わらず住んでいる大男に会いに行きます!」 子深がそう言うと、2人は歩き始めた。 知沙はイメージしてたものと違い2人に訴えた。 「そこは、瞬間移動とかワープとかじゃないの?」 すると、笑いながら子深が答えた。 「皆そんなこと出来たら探さなくていいじゃないですか!そんなことができる力を持つ干支が1人だけいますが、それ以外は出来ないですよ、1人1人持つ能力が違うのでね、それにこういう能力と言うのはもっと緊急時に使うべきですしね!」 と言い、知沙の背中を押して先に進ませた。
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