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そう知沙は子深から言われると絶望の顔をした。
「私はあなた達の為に死ななきゃいけないの?」
そう言うと、子深はこう言った。
「私達も意識と記憶だけが昔からあるだけで、肉体はあなたと同じ人間です。もちろん何も関係のないね。」
そうあっさり言うと、知沙は聞いた。
「あなた達は怖くないの?誰かの為に死ぬことが…怖くないの?」
すると子深と卯月はこう言った。
「怖いよ、だって死ぬんだから…」
「でも、だったら止めればいいじゃない!」
そう言うと子深が静かにこう言った。
「こんなに荒れ果てた世界を見てもあなたは変えなければと思わないのですか?自分達にできることがあるならば尽くそうとは思わないのですか!」
そう子深は知沙につっかかると、知沙はこう答えた。
「おかしい……人柱?昔はそうゆう風習があったから仕方ないかもしれないし、こんな荒れ果てた世界だってもっとダメけどこんなしきたりを作った過去は変えられないもの……でも未来は変えれるでしょ?だから私はあなた達に協力はするけど、絶対にあなた達は殺させない!こんなくだらない事はここで断ち切ってやる!」
そう言い切った知沙に卯月と子深は2人で目を合わし
あっけらかんとしながら笑い合い子深が言った。
「私達は幾人もの姫を見ましたが、あなたみたいな下品で、大雑把で、男勝りな姫は初めて見ましたよ」
そう言いながら卯月と子深は笑いながら、また知沙に言った。
「でも嬉しかったですよ。不可能か可能かは分からないですけれども、私達はあなたを信じますから」
そう言うと卯月は知沙に言った。
「それと俺たちにはもうひとつやる事がある」
すると、知沙が卯月に聞いた。
「やる事?」
知沙が聞くと卯月が答えた。
「この刻(とき)の印を持つ俺たちの仲間を探すこと」
そう言い、卯月は手の甲を子深は首元を見せた。
その印には各十二支の動物とその十二支と縁のある花が印の中に描かれていた。
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