『課題⑦:拘束・補助』

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 それに、そんなこと言ったら、昨日、俺が風呂場で見せちまったもののほうがよっぽど恥ずかしい。 「そう……生理現象だよね」  つぶやくようにそう言って、ユウは小さくため息をついた。 「でも、まさかちょっと触られたくらいで、あんなになるなんて思ってなくて……」 「あんな……?」 「……あ……」  とたんにユウが真っ赤になって俺から顔をそむけた。  あ。  おもわずさっきのことを思い出し、再び俺の中心部が疼きだす。  ヤバいヤバい。ヤバいって。  いい加減静まれ。自分。 「……ねえ」  小さな声でユウがつぶやいた。 「ねえ……ケイって……」 「……な……なに?」 「ゲイなの?」 「……え?」 「…………」  そっと俺から身体を離し、ユウがじっと探るように目を上げた。 「いや…違う……と、思う……けど」 「けど……?」  ユウの真っ直ぐな目が少しだけ近づいてくる。 「じゃあ、どうして?」 「どう…して……」  だろう。  俺はごくりと唾を飲み込んだ。 「俺は……ゲイじゃない。でも、ユウだけは特別なんだと思う」 「…………?」 「自分でもわかんないんだけど、ユウに触れたとたん、変な気分になって止まらなくなるんだ」 「…………」     
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