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対戦する内容は、アクションゲームやレーシングゲーム、テトリスなんかのパズルゲームから、囲碁や将棋、チェス、トランプ。実際に身体を使っての体力勝負。腕相撲からスポーツチャンバラっていう柔らかい竹刀で打ち合う競技というか明らかに遊びじゃんっていうものまであって、好きなものをランダムに選んでいいらしかった。
「なんつーか、半分以上遊びだよな。これって」
「だよね。それによく知らないのもあるし」
「知らないってどれ?」
「これ……山手線ゲームってなに?」
「あ、知らない? 休み時間とか暇な時たまにやったりしなかった?」
山手線ゲームというのは、いわゆる連想ゲームみたいなものだと俺が説明してやると、ユウはわかったようなわからなかったような微妙な表情で頷いた。
「ふーん。それ、面白いの?」
「えーっと……」
あれは説明だけで面白さをわからせるのは難しい。やりはじめるとやけに盛り上がる場合も多いんだけど、こればっかりは実際やってみないとなあ。
「面白いっちゃあ面白いんだけど、これは基本的に大人数でやる遊びだから、二人だとちょっとキツいかも」
「そうなんだ」
「それよりこっちはどうだ?」
「あ、それならわかる。けっこう好きかも」
「俺も俺も」
そんなふうに俺達はああでもないこうでもないと言い合いながら、いくつかの候補を出し合った。
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