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『課題⑦:拘束・補助』
「ごめんな、ユウ」
「もういいよ。っていうか、なにを謝る必要があるの? 男なんだったら当然のことだよ。僕のほうこそびっくりしちゃってごめん」
俺に謝罪の言葉を言わせないようにと思ってか、ユウは続けて、二人っきりの密室って処理が出来ないから、こういう時困るよねって、あっさりと言ってくれた。
でも、ユウが必死で気にしてないアピールをしてくれればしてくれるほど、俺の中にはどうしようもない気持ちが膨れ上がってくる。
確かに俺も別に自分が淡泊なほうだなんて言うつもりもないし、家で隠れてこっそり処理もしてる。そんなの同い年の奴らみんながやってることだ。それを隠すつもりもないし、恥ずかしがる必要もないことはわかってる。
でも。
さっきのは違う。
俺の勃起の原因は、間違いなくユウだ。
ユウの裸を見て、ユウの肌に触って、俺はたぶんこれ以上ないくらい興奮していたんだ。
そして、今も。
俺達は今、下はスウェットパンツ、上半身は裸にタオルを引っかけただけの状態でベッドに腰掛けている。もちろん手はリストバンドで繋がったままだ。
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