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月明かりが照らす湖。 空には光り輝く星々。 夏の終わりを告げるかのようにそよぐ秋風。 二人は別れをむかえた。 「今まで本当にありがとう。私陸のこと絶対に忘れない。」 「俺も忘れないさ。ありがとう。ずっと、いつまでも大好きだよ。」 美しい月が見守るなか二人の影が重なった。 「ありがとう。陸。」 するりと綾の体が陸の手から離れた。 「もっと、もっと側にいたかったよ。」 陸の動いていた時間が止まった。
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