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すぐにでもと思っていたけれど、ツアー真っ最中で時間は限られていた。
先までスケジュールが埋まってる。
一ヶ月以上先のある木曜日に、誘ってみた。
返事は直ぐにきた。
彼女とのメールは苦にならなかった。
あまり好きじゃない行為なのに不思議だった。
ストレスがないリズムでの行き来だからなのか、長々とした内容のメールじゃないからなのか…
とにかく苦痛を感じなかった。
それは多分、彼女に好意を持ってるからだと薄々感じてはいた。
踏み込んではいけないことはわかっている。
自分の感情を隠すのは得意なはずだ。
この間抱き締めたのは…自分でも驚いたけれど。
あんなこと、もう出来ない。
このお礼さえしっかりすれば、距離も置ける。
自分の気持ちに蓋をしようと思う。
今ならまだ間に合うから。
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