プロポーズ

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グラスの氷が、じんわりと溶けていく。 一人で訪れたBAR。 俺は、ため息を零す。 「元気ないですね」 そう声を掛けてきたのは、バーテンダーの水島君。 「ケンカしたんだ」 ここに来る30分ほど前の話だ。 「彼女とですか?」 俺は、こくりと頷いた。 ケンカの原因は、いつもくだらないこと。 だけど今回は、いつもと違っていた。
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