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写真部を立ち上げようとしていた面々は当然ながら承服などできず、部活動の管理運営を総括する教頭に直談判をしようと教室で打ち合わせをしていた。
「写真部は無理だと思うよ」
そこに突然話しかけてきたのは、TさんのクラスメイトのHさんだった。クラス替えをしたばかりなので、TさんとHさんの面識はないに等しい。
Tさんは困惑しつつ、言葉を返した。
「どうして。理由も説明されずにダメっていわれても納得できないよ」
「みんな本当に何も知らないんだ」
Hさんは少し驚いたような表情を浮かべた。
「なんのこと?」
「写真部のカメラのうわさ、だよ」
Hさん曰く、以前はこの高校にも写真部があったのだが、当時の部長Nが心霊写真を撮ろうと奔走する最中で失踪したのだという。
しかも心霊写真を撮ろうとした目的が、写真部を存続させるための実績作りだったため、学校側も責任を追求されて写真部は廃部となった。
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