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らっきょうを食べ
せろりを食べ
ロマンチックな夜。」
「????」
りさ子は返信する。
「5行の最初の文字だけを読んでみて。」
「やらせろ?」
ウブなりさ子は赤面した。りさ子は自分が女子高校生だった頃を思い出す。子供もおらず、夫の両親、親戚付き合いに悩むこともなく悩みといえば自分の進路やら、恋愛問題やら。家庭を持ち仕事もある主婦にして思えば、時間はほとんどすべて自分のために使えたなんという贅沢な時代であったか。
「じぶんの人生に甘えることなく
たいくつもせず
いつも元気で
しんけんに
まえをむいて
すすんでいく。」
一番前の1文字だけ読んでみて、それが返事と返した。
しばらくして、田島に自分のブログを読んでほしいといわれ、のぞいてみると、そのブログには若かりし高校時代のりさ子のことが多く書かれていた。高校2年の夏休みを使ってりさ子はめがねからコンタクトレンズにしたのだが、少しやせてきれいになったと書かれていた。りさ子はどきりとした。
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