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「僕はずっとあなたを見ていた…僕はずっとあなたが作るケーキではなく、あなた自身を見ていた。純粋な気持ちではなく、不純な動機であなたのお店に来ていた。そんな自分に腹が立つ、言えない自分にむしゃくしゃする…でも、あなたを見ているだけで、幸せな気持ちになれた!だから僕はあなたの傍にいようとすることを諦め、片思いをずっと続けることにした。でも…今日あなたを間近で見て確信した!【僕はあなたが好きだ!】あなたの名前も何も知らないけれど、あなたのことも好きで、あなたの作るケーキも好き。そして、そんなあなたの傍にいたいと思った!だから、僕と付き合ってくれませんか?」
奏太に言われた男は突然言われたことにビックリしたが、男は立ち上がりこういった。
「高嶋幾月(たかしまいづき)それが私の名前だよ。小さくて可愛い僕の彼氏君。」
そう言いながら幾月はお店の中に入り、何かを持ちながら帰ってきた。
「はい!今日のケーキ!妹ちゃんでもなく君への特製ケーキを1つ入れといてあげたから食べてね!」
そう言いながら幾月は奏太にケーキを渡し、店の中へと消えていった。
奏太は大きな声で叫んだ。
「葛城奏太!それが僕の名前です!」
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