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さて 誠 糺所長の話 いろいろと脱線するので 私 磯田が 要約しますが 二週間前に その女子大生 白鷺 美紀さんが コンパ帰りの夜道にて ふと何かを蹴飛ばしたことから 彼女の身の上に 不幸が降りかかってきたと言う話
それを聞いた 誠所長 瑠璃の鏡なる物を 神棚より出して来てそこへ映し出された物を見ては「白鷺さん 貴方は 誰かから恨みを買ったってことはないよねえ? まあ 見ればわかるが あとは ストーカー。? いやこれも違うか」と何やら呟いては
彼女に 真っ黒な手鏡を手渡しては「これより三日程 この鏡肌身離さず持っていなさい さすれば この鏡の黒色 消えるはず したら これをここへ送りかえしてもらえば 大丈夫 ああ 送料は着払いでいいよ」と
言っては 白鷺さんを家に帰したそうで
ここで 私 磯田 所長に質問 「白鷺さんの身に何が起きたんですか?」
その答えが まさに壮絶 その何かを蹴飛ばした翌朝 いきなり内定をもらっていた会社「十六夜出版」が倒産 そして その同じ日に 三年交際していた彼氏から急に別れを告げられて
はたまた 両親の乗ったタクシーが 事故を起こして 二人とも 急遽入院など わずか数日で ひどいことが重なった訳で。
そして 彼女自身も 両親の入院した病院からの帰り道 トラックが
突っ込んで来ては あわやとなったために 彼女の知り合いから ここ相談所を教えてもらって やって来たとか
そしてもうひとつ質問「瑠璃の鏡に映っていたものって何だったんですか?」と
その答えにも 私 磯田 震えてしまいましたね
鏡の中にはなあ 夜道にぽつんと置かれていた物 それは 小さき祠
まさに 弁当箱ぐらいの大きさ 気がつかねば 誰でも 蹴飛ばしてしまうような位地に置かれていたのだが これには この誠 糺も 悩みましたね
この祠に 某しかの呪符のような力を 鏡から感じた訳で。 そこで 恨みを買ってるか?とか ストーカーにあってるか?と思ったんじゃがなあ
どちらも その手作り感ある小さき祠からは なにも恨みやらの情が感じられなかったために。
まさかと思ったが
これは 恨みや愛憎など関係なく 遊び感覚?
つまり 呪いの愉快犯的な物と感じられてのぉ
そこで 私が 呪い反しの黒い鏡を彼女に渡したとのこと
それを聞き、磯田 本当に怖くなりましたねえ
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