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ふと時計を見てみると針はいつの間にか夜中の三時を差していた。いや、朝の三時というのだろうか。この時間は不思議なもので、朝と呼ぶべきか夜と呼ぶべきか悩むことが多い。夜といえば人が寝静まる時間ではあるが、仕事によってはこの時間から働きに出かける人たちもいる。太陽が出ていないから夜だとも言えるかもしれないが、太陽が上がり始める時間のようでもある。外から聞こえてくる新聞社のバイクの音などまさに朝の訪れともいえるのではないだろうか。この時間はそんな境目の時間だと思っている。     
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