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おざなりに内部を慣らした後、指は引きぬかれた。かちゃかちゃという金具の音が健二の耳に入ってくる。
目を開けると男は自身のユニフォームのベルトを外し、局部だけを取り出していた。立ち上がっている陰部をまじまじと見つめ、これからのことを思い、身体が戦慄いた。
遼は健二の足に絡まっているスラックスを脱がせ、床に叩きつけた。健二の両膝を裏から持ち上げ、足を広げた。尻の窄まりに熱が押し付けられる。
「うぁ、っ!」
一気に入ってくる。みしみしと裂けそうなくらい穴を押し開かれる。身体を貫く強烈な痛みに声も出なかった。
「全部入ったけど、はぁ……きつ」
男が息を吐くとかすかな振動が伝わってきて、身体に激痛が走った。しかも、息をつくと痛みが走って、健二は呼吸を止めざるをえなかった。
「っ…っ」
痛い。痛い。痛い。
心の中で叫びながら痛みと戦う健二をよそに遼は性急に腰を使い始めた。引き抜いたかと思えば、勢いよく内臓を突き刺してくる。目の奥が熱くなった。
「いてぇ、っ、ひ!やめ!いた、い、遼!…りょう!」
「はぁ?知るか」
ぱちゅん、と腰を叩きつけられ、健二は縋るように遼の両腕を掴んだ。けれど、逆に両腕を取られてしまった。それで行為をやめてくれるはずもなく、遼は健二の両腕をきつく掴んだまま腰だけを揺らした。
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